婚活マエストロとは?
今回ブログタイトルの季節感気にせずに読んでいただきたいのですが…
本の紹介をいたします。婚活している人、したい人、当事者にその気はなくても何とかしたいと願う周囲の方々、または何らかの婚活ビジネスに関わる人、婚活に関わる全ての方々なら、一度読んでみて損はない本だと思います。
いまさら?はい、確かに作者の宮島未奈さんは「成瀬は天下を取りにいく」で2024年本屋大賞を受賞している方で、そのあとに出した話題作です、とっくに読んでいらっしゃる方も多い事でしょう。ここで紹介するまでもないことは重々承知ですが…。しかし昨今「婚活」というワードが様々な場所で歩きまわっている以上、話題になった本から婚活を探ってみるのも悪くはないことでしょう!
ネット検索でも「婚活マエストロ」いろいろヒットしてきます。ある程度表に出ていることを中心に、ネタバレにならない程度に紹介していきます。
主人公の猪名川は、40歳のフリーライターの男性、婚活会社の紹介記事を書くことになり、小さな結婚相談所に在籍する伝説の「婚活マエストロ」と出会います。なぜ「伝説の」なのか?尋常でないカリスマ的要素のあるカウンセラーなのか?やはりそれ風である。独特の嗅覚があり、カップルになれそうな男女を見極める能力が高いのです!ざっと会場を見渡して成立しそうなカップルの匂いを感じるのだそうです。
そして、
「本気で結婚を考えている人以外は来てほしくありません」とぴしゃっと言い切るマエストロ。この人、スーツをピシッと着た女性である。女性なのにマエストロ?
5分間、相手との互いの自己紹介の時間、タイマーを使わずアラームを使います。「結婚するかもしれない二人の最初の5分間」がタイマーでマイナスしていってゼロになるより、アラームでプラスされる5分間と考えている…という考え。このあたり、丁寧に向き合っていると思わせます。「プラス」という言葉を使うことで読者の期待感も大きくなります。これがマエストロと呼ばれるだけのことなのだと、登場人物達が深く納得するのと同時に、読者の期待感も刺激し、感心する方も多いでしょう。

エンタメとしてワクワクする展開
さて主人公の猪名川がパーティーに潜入してみました。すると、予期せずカップルになってしまうのです!何しろ男性がフリーライターというと、相談所などでは敬遠されがちな職業、という表記になっております安定した経済力を女性の多くは望みますから…(あくまでもこの本の中では、です)。
ところが猪名川は話の合う女性が見つかり、見事マッチング。ちょっとワクワクしながら会場を後にして二人で二次会へ。すると、女性の知り合いという男が店に現れ二人に声をかけてきます。偶然!?男は同席するやいなや副業の勧誘をしてきます…。怪しいと感づいていたマエストロが、こっそりやって来ていて、猪名川がひっからないよう助けます。猪名川にしてみれば、なんだ現実はそういうことか…と、先制パンチを浴びせられがっかりします。
しかし猪名川はイベント関わっていくうち、婚活事業、婚活そのものが、次第に興味に変わっていきます。マエストロの活動に触れるうちに、最初は他人事だった婚活を自分事として捉えられるようになるのです。
シニア向け婚活パーティーや婚活バスツアーなど、様々なイベントをマエストロが巧みに進行していく様子が描かれます。猪名川がスタッフとして潜入したイベントでは、シニアのカップル成立にも一役買い結構な活躍をみせるのでした。
実のところ、作者の宮島さんの体験なのか、どのような取材をもとに書いたのかはわかりませんが、コミックを読むように軽いタッチで読めます。文章が軽妙で、婚活パーティーを経験した方なら、それって、あるある!と頷くシーン満載です。パーティー参加者は、先ほどの勧誘女子以外にもなかなかのエピソードを繰り広げます。
現実の相談所では
本書は主に地域イベントやパーティーシーンが多く、例えば現実の相談所における事務的で地味な苦労は割愛されていますが…。現実問題は、実のところ相談所に登録していただくまでが仲人(我々カウンセラー)は一苦労なのです。そのあと様々なイベントにご紹介しカップル成立までこぎつけるのは腕の見せどころ。
読み進め気付いたのは、婚活の今後というのは、地域イベントや市町村を巻き込むのが主流になるだろうなと思いました。街コン的なものがあちこちではやっていることも聞きます。
一方、この本には出てこない「連盟」の存在が婚活をする人たちにとって、ものすごく大切だということを痛感しました。連盟のイベントが相談所と直結してますから、それはそれはチャンスの宝庫なのです!本お話ではなくわれわれ仲人仲間にも何組ものカップルを成立させる凄腕も方います。問い合わせてみてくださ最後に。偉そうに言うわけではありませんが、最初の数ページと登場人物で、私は、ラストがほぼ予想出来ました!これまた素敵な結末でさわやかでした。
