駅のトイレで若い女性に話しかけられました。
いや、正しくは大きな声のつぶやき?独り言?に思わず反応させられてしまったという感じです。
「え~何?信じられない!これから出かけるのに」と女性。「え~これじゃ見えない!困るんですけど!?」つぶやきは続いています。ふむふむ、これは聞いてほしんだなと「お嬢さんどうしました?」
「お嬢さんじゃないです、もうおばさんです、35歳なので」と手に持っている眼鏡をみせてきました。
「これ、ネジが…」
「あ~取れちゃったのね、枠のところのネジ」
「こんな小さなネジ、落としてもわからない…。」
私は、日頃より持ち歩いている文具入れの中からセロテープかメンディングテープを探しましたが…無い!
輪ゴムが数本出てきたので渡しました。役に立つか不明ではありますが…。
「これは助かります!」と輪ゴムと格闘する彼女。
「あ、壊れちゃった!ありえない、眼鏡なしで行けってか?ド近眼なのにアハハ」
レンズは完全に枠から外れてしまっていました…。
今日は記念すべき日?!
「レンズ片目だけ残したままの眼鏡をかけたら?」と提案すると、
「はい。そうします。池袋についたらすぐ眼鏡屋さんに行きます。すみません、大騒ぎして…。私、さっき離婚届け出したばかりで」
「あら!?ある意味、記念日ですね!」
すると彼女は自分には小さな子供がいると写真を見せてくれました。
「かわいい!」
「なのに旦那ったら援交してたんですよ、風俗だったら許せるけど援交ですよ?気持ち悪い」
彼女はマイさんという。マイさんの旦那さんの歳は50代とのこと。
マイさんは離婚届けは出したものの、専業主婦なので、生活のためしばらく同居するといいます。その「しばらく」がどれくらい続くのか…と私は考えながら、マイさんの自分語りに耳を傾けると…彼女のお母様との関係、人たらしと言われるほど男女誰からも好かれるご自身のキャラ、旦那さんとはだいぶ前から性生活もない、援交するような人は気持ち悪くて触られたくもない、私は男性の性欲の恐ろしさを知っている、異常に性欲強い人って全くわからないように隠しているか、もろそれだとわかるかの両極端です、私って手芸とかお料理得でちょっと前に言われていた女子力?があるんですよ、などなど、そんな話を聞いていました。しかし、この年代で専業主婦は珍しいなと思っていたところ、
「私あまり体が丈夫ではないので、そ無理して働いて家賃10万円払ったら生活していけない…」と。
お子さんと生活…どうなっていく?
家賃10万円払わなくても母子寮に入るとか、公営団地に応募するとか、生活保護、そういう発想は彼女にはないのだろうか?と疑問に思っていたのですが…まるでそこに捕捉するかのように、
「体弱すぎて選択肢が限られるのです」と。
でも4歳の娘さんがいらっしゃる、それを考えるといつまで家族生活を続ける?このお子さんはマイさんが悲しい顔していると「またパパのこと?」と慰めてくれるそうなのです。
もちろん夫婦に起こった内容はもちろんわからない、でももっと成長したら、どうなんだろう?と心配になります。
営業するつもりはありませんでしたが、結婚相談所の名刺を差し出しました。
いやな顔一つせず受け取るマイさん。そして「めちゃ興味あります!」。
「あなた綺麗だし話も面白いから、日常生活送ってる中ですぐにでもお相手見つかりそうだけど、一応渡しておきますね」と一言添えて。
なんといっても今のところ同じ地元です。私の知っている地元イベントのことも話してみました。
トイレで話始め、彼女が電車に乗るまでの数分の時間でした。
電車が動き出し、ホームから電車内の彼女を見ると何やら携帯に入力していました。眼鏡屋さんを検索してるのかな?
私の携帯が鳴りました。
「マイです。今日はありがとうございました!明後日のイベントいきます!」
う~む、彼女、やはり人たらしでした!
